ちょっとネットを見ていて面白いからめも

・戦国時代で諸国が争ってるのに、変に地域間での団結があるし、新しい戦術もどんどん生み出されて、疲弊せずに戦力が増してる
・さらに人口で見ても、武士(それも戦乱のため熟練度が高い)の割合が異常なほど多かった

日本人は何事にも真面目だからな。その時代に応じて必要な分野を異常な程に特化させるんだ。戦国の世とあらば骨が削れるほど筋肉が発達した戦闘マシーンみたいな戦士と良質な武器を量産し、太平の世になると社会制度や娯楽の充実した100万都市を築き、明治以降は欧米が数百年かけた近代化を数十年で成し遂げ肩を並べるまでになり、戦後は特需があったとは言え廃墟から数十年で世界第二位の経済大国に返り咲いた。東の果ての資源も無い小さな島でだ。してみると日本人というのはなかなかどうして大したものじゃないか・・・・・・ちょっと褒めすぎか?

欧米人からすると、中華文明は自分達の西側文明の反対にある東の確立した文明ということで、
対比させやすく理解しやすい。
表面は違えど、根底は同じ土台を持っている。
それは牧畜文化圏の住人同士の考え方だと思う。
自分の利をどこまでも追い求める。他者を信用しない。

ところがこれが日本だと、西でもなければ東でもない。
ミツバチのように組織に埋没しているかと思うと、実際そうでもない。
欧米人は、個性を重んじる欧米とその反対の日本、と思い込みたいのだが
ところが日本人は欧米人以上に個人を好む癖もある。
箸やお椀は必ず自分専用のものがある。
中国を理解したような単純なる対比で日本を捉えようとすると、いつも日本はその手からするりと零れ落ちる。
一筋縄ではいかないところが欧米人が混乱する。理解しがたい。
それは日本人が牧畜文化を継承していない、稀有な先進国だからだ。
根底となる考え方が違う。

農耕民族と騎馬民族、或いは農耕民族と狩猟民族という区分けは正確ではない。
西欧も古くからの農耕社会だからだ。
両者を分ける決定的なもの、それは牧畜文化だ。
これを継承している国は、そうでない国を攻め滅ぼしてきた。
牧畜文化を継承せずに生き残っている国は多くは辺境にいただけで、
結局は風前の灯である。
日本を除いて。
なぜか日本だけは牧畜文化を継承していないにもかかわらず、攻め滅ぼされることも無く
それどころか古代から多大な人口を抱える大国であり続けた。